BTSマンネラインMV考察|アリランで見えた“主導のかたち”④「Hooligan」②|Hooliganはなぜ成立しているのか|“ストーリーがない”のに成立する理由
Hooligan における成立の構造|“ストーリーがないから成立している”という設計
「Hooligan」のMVを観ていて、
ひとつ気づいたことがありました。
この作品には、
一般的な意味での“ストーリー”が存在していないということです。
出来事が連続していくわけでもなく、
明確な因果関係が提示されるわけでもない。
それなのに、 なぜかひとつの作品として、強く成立している。
この違和感の正体を考えたとき、
ひとつの答えにたどり着きました。
それは、 “ストーリーがないから成立している” という構造です。
ストーリーではなく、“状態”が連続している構造
一般的なMVは、ストーリーによって成立します。
Aが起きたからBが起きる、という因果関係の積み重ねです。
しかし「Hooligan」は違います。
そこに並んでいるのは、
- 黒いマスクを着けたジン
- 群舞の爆発
- 赤い空間に立つメンバー
- 空中に浮遊する物体
- 祝祭のテーブル
- 地下的な無機質な空間
これらは物語として繋がっているわけではありません。
しかし、すべてが同じ“温度”と“思想”を持っている。
ディストピア、支配、覚醒、ワイルドさ。
この共通の状態によって、 断片でありながら、
ひとつの作品として成立しているのです。
“理解させる”のではなく、“考えさせる”設計
ストーリーがないということは、
観る側に説明が与えられていないということでもあります。
だからこそ観る側は、 自然とこう考え始めます。
「これは何を意味しているのだろう?」と。
つまりこのMVは、 “理解させる”作品ではなく、
“考えさせる”作品として設計されているのです。
そしてその思考のプロセスそのものが、
この作品の体験になっている。
ヒョンラインが提示し、マンネラインが成立させる構造
この構造は、グループ内の役割とも深くリンクしています。
ヒョンラインは、 世界観や意味の断片を提示する役割。
そしてマンネラインは、
それを“身体”で成立させる役割を担っています。
言葉や構造として提示されたものを、
パフォーマンスや存在感によって、
観る側に“納得させる”。
だからこそこのMVは、 ストーリーがなくても成立するのです。
“スタイリングの分断”が成立を支えている理由
ここでもうひとつ、重要な要素があります。
それが、メンバーごとに大きく分断されたスタイリングです。
通常であれば、 ひとつのストーリーを成立させるために、
衣装やビジュアルには統一感が求められます。
しかし「Hooligan」では、 その必要がありません。
なぜならこの作品は、 ストーリーで成立していないからです。
だからこそ、 それぞれのスタイリングは統一されるのではなく、
“個として最大化”されています。
実際に印象的だったのは、以下のスタイリングです。
- j-hope
ソロツアーHOPE ON THE STAGE の「Jack In The Box」で見せた、完成されたスタイルを思わせる装い。
すでに確立された“自分の表現”を、そのまま持ち込んでいるような強さがあります。 - ジョングク
ラメやスパンコールの入ったゴージャスなシャツに、存在感のあるシルバーピアス。
さらにグローブにも装飾が施され、全体として“光をまとう”ような華やかさで構成されています。 - ジミン
金髪のゆるいパーマヘアに、黒ジャケットとチェーンネックレスの重ね付け。
シャツのボタンを開けたことで生まれる抜け感と、
動きの中で覗く腹筋。
“大人の色気”を計算された形で成立させています。 - テテ
黒のレザーシャツとベストを重ねたミニマルな構成。
装飾はほぼ排除されているにも関わらず、
右肩に入ったわずかな切れ目から肌を見せることで、
抜けと緊張感を同時に生み出しています。
短髪ストレートに長めの前髪、その隙間から覗く鋭い視線。
さらに前歯に仕込まれたダイヤとルビーが、
ふとした瞬間に光る。
“引き算”と“異物性”が極限まで研ぎ澄まされた、
上級者のスタイリングです。
これらに共通しているのは、 “統一されていない”ということです。
しかしそれはバラバラなのではなく、
それぞれが最大限に強化された“個”として存在している。
つまりこのMVでは、 作品の整合性よりも、
個の強度が優先されています。
そしてその強い個が集まることで、
結果としてグループ全体が成立する。
中でもテテのスタイリングは、
装飾に頼らずに成立させる難易度の高い設計であり、
“引き算の美学”を極めたひとつの到達点のようにも感じられました。
成立は、最後に“身体”によって完了する
ヒョンラインによって提示された断片は、
そのままでは“意味”の段階に留まります。
しかしマンネラインがそこに加わることで、
それは“体感”へと変わる。
ジョングクが場面を繋ぎ、
ジミンが感情を流し、
テテが余白と異物性を持ち込む。
この3つが揃ったとき、 作品は初めて“成立”するのです。
それでは動画をどうぞ👇
まとめ|「Hooligan」は構造そのものを体験させる作品だった
「Hooligan」は、 ストーリーを語る作品ではありません。
構造そのものを体験させる作品です。
断片が並び、
意味が提示され、
身体によって納得させられる。
その一連の流れそのものが、 このMVの本質です。
だからこそこの作品は、 理解するものではなく、
“体験するもの”として強く残るのだと思います。
次に見えてくるのは、“誰がこの構造を動かしているのか”という視点
ここまで見てきたように、 「Hooligan」は“物語”ではなく、
断片を積み上げた“構造”によって成立しているMVでした。
ではその構造は、 いったい誰によって動かされているのでしょうか。
場面の切り替わりや、 空気の変化。
一見バラバラに見える要素の中にも、
確かに“流れ”のようなものが存在しています。
そしてその流れは、 ある瞬間をきっかけに、
大きく動いているようにも感じられます。
それは偶然ではなく、
意図的に設計されたものなのかもしれません。
次の記事では、 このMVの中で何が起点となり、
どのようにして作品が成立していくのか、
その“構造の動き”に注目して読み解いていきます。
👉 「Hooligan」➂|作品成立の構造|ホビが火をつけ、テテが“やばさ”を象徴するまで
BTSマンネラインMV考察|アリランで見えた“主導のかたち”シリーズ一覧
- ①「SWIM」ライブクリップ|3人のボーカルが担う“役割の構造”
- ②「2.0」で始まる“流れの転換”|ユンギからマンネへ主導が流れる構造
- ③「Hooligan」MV|ヒョンラインが“語り”、マンネラインが“成立させる理由”
- ④「Hooligan」②|Hooliganはなぜ成立しているのか|“ストーリーがない”のに成立する理由
- ⑤「Hooligan」③|作品成立の構造|ホビが火をつけ、テテが“やばさ”を象徴するまで
アリラン期のマンネラインに見えた“主導のかたち”を、MVごとに読み解いていくシリーズです。
新しい記事を公開するたびに、こちらへ順次追加していきます。
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