BTS SUGA考察②|初期ユンギの突破力|おすすめ曲「Boy In Luv」「FIRE」「Cypher 4」「Agust D」MV付き!
① 初期|突破するラップ
― “怒り”をエネルギーに変えていた時代 ―
初期のユンギのラップには、
「認められたい」という衝動と、
“ここから抜け出したい”という強烈な突破力がありました。
まだ世界的スターではなかった頃のBTS。
だからこそ、言葉もラップもむき出しで、
感情をそのまま叩きつけるような熱量があります。
特にこの時期のユンギは、
低く鋭い声で“怒り”を武器にしていた印象があります。
「Boy In Luv」
恋に落ちた少年の、
強がりと焦りが混ざった片思いを描いた楽曲。
表向きは男らしく振る舞いたいのに、
実際は相手のことが気になって仕方ない。
その不器用さや未熟さが、
荒っぽい言葉や態度として表れているのも、この曲の特徴です。
制服、ギター、叫ぶようなラップ。
今見ると少し危うさもあるけれど、
「あの頃のBTS」が持っていた“生き急ぐ熱量”が詰まっています。
特にユンギのラップには、
まだ何者でもなかった頃の焦りや反骨心がそのまま乗っている。
整っていないからこそ鋭く、
感情を“ぶつけること”そのものが武器になっていた時代だったように感じます。
「FIRE」
「FIRE」は、
“周囲の価値観に縛られず、自分の人生を燃やして生きろ”というメッセージを持った楽曲です。
若さの衝動、社会への反発、
そして「失敗してもいいから前へ進め」という勢いが、曲全体を貫いています。
この頃のBTSには、
「止まったら終わる」というような切迫感がどこかあって、
その熱量が『FIRE』には強く表れている気がします。
“燃やし尽くす”ことで、自由になろうとしていた時代。
「どうせ一度きりの人生なんだから、全部燃やしてしまえ」
そんな投げやりにも見える言葉の奥には、
焦り、不安、若さ、衝動が複雑に混ざっている。
ここでのユンギのラップは、
怒りというより“爆発”に近い。
理性より先に感情が走っていて、
その荒々しさが、そのまま楽曲の推進力になっています。
「Cypher 4」
「Cypher 4」は、
外から向けられる批判や偏見を、
“自分たちの言葉と実力で跳ね返す”ための楽曲です。
ただ攻撃するだけではなく、
「他人に何を言われても、自分の道を進む」という強い自己肯定が中心にある。
特にこの時期のBTSには、
アイドルラッパーへの偏見や軽視が常につきまとっていました。
だからこそCypherシリーズには、
「見返してやる」という反骨心と、
“自分たちはここまで来る”という執念が強く刻まれている。
ユンギのラップも、
ただ上手いだけではなく、
感情そのものを叩きつけるような鋭さがあります。
特に初期のユンギは、
怒りや悔しさを隠さない。
むしろ、その感情をエネルギーに変えて、
前へ突破していくタイプのラッパーだったように感じます。
Agust Dとは?|SUGAとの違い
Agust D(アガスト・ディー)は、
BTSのSUGA(ミン・ユンギ)がソロ活動で使用している名前です。
名前の由来は、 出身地「大邱(Daegu Town)」のDTと、
“SUGA”を逆から読んだ“AGUS”を組み合わせたもの。
つまりAgust Dという名前には、 “ユンギ自身のルーツ”や、
BTSのSUGAとは少し違う、
より個人的で内側の表現が込められています。
実際にAgust D名義の楽曲では、 怒り、不安、焦り、孤独、
そして「生きること」そのものについて、
かなりストレートに語られることが多いです。
だからこそ私は、 Agust Dの音楽を辿ることで、
“BTSのSUGA”だけでは見えなかった ユンギ自身の感情や人生観が、
少しずつ見えてくる気がしています。
「Agust D」
「Agust D」は、
ユンギが“Agust D”という名前で初めて本格的に、
自分自身の出自、野心、そして自己証明を剥き出しにした自己紹介のような楽曲です。
大邱出身のラッパーとしての誇り。
そして、BTSの“SUGA”とは別に存在する、
“もう一人の自分”としての強さ。
その両方を、攻撃的なラップと圧倒的な熱量で叩きつけている。
ここで語られているのは、
成功したアイドルの姿ではありません。
怒り。
劣等感。
焦り。
見下されてきた記憶。
そういう感情を隠さず、
むしろ“武器”として前面に出している。
特に印象的なのは、
BTSのSUGAとしてではなく、
“ひとりのラッパー”として戦おうとしている空気感です。
アイドルラッパーへの偏見。
成功したことで向けられる嫉妬。
地下時代から抱えていた反骨心。
その全部を背負ったまま、
「それでも自分はここまで来た」と、
ラップで証明しようとしている。
この頃のユンギのラップには、
まだ“守り”がない。
だからこそ鋭く、危うく、
感情がむき出しのまま飛んでくる。
でも今振り返ると、
この“剥き出しの怒り”こそが、
後のユンギの繊細さへ繋がっていく原点だったようにも感じます。
この頃のユンギが抱えていたもの
初期のユンギのラップは、
今よりずっと尖っていて、攻撃的です。
でもそれは、単純な“強さ”だけではない。
認められたい。
負けたくない。
ここで終わりたくない。
そんな焦りや不安が、
ラップの熱量として噴き出していたようにも見えます。
だからこそ、今聴いても刺さる。
守るものがまだ少なかった頃の、
“むき出しの感情”が、そのまま音に残っているから。
そしてこの“突破するラップ”があったからこそ、
後のユンギの「内側を語るラップ」へ繋がっていったのだと思います。
次に読むならこれ 👉
でも、ユンギの音楽はこのあと少しずつ変化していきます。
初期のように、
怒りや反骨心を“外へぶつける”だけではなく、
もっと内側にある感情へ目を向け始める。
焦り。
孤独。
不安。
壊れそうな心。
そしてユンギは、
そういう繊細な感情を、
ただ叫ぶのではなく“壊さず扱う”ようになっていく。
次の時期から見えてくるのは、
「突破するラップ」ではなく、
“痛みを抱えたまま進む音楽”でした。
次に読むなら👉BTS SUGA考察③ |痛みと繊細さへ変化した時期|おすすめ曲「I NEED U」「Butterfly」「First Love」「Fake Love」MV付き
▼ BTS SUGA考察シリーズ|全記事リンク
ユンギという人を、楽曲・動画・メンバーとの関係性から少しずつ追いながら、 「なぜこんなに惹かれるのか」を考えていくシリーズです。
📚このブログで伝えていきたいこと
このブログでは、
そんな“整っていく日々”で感じた気づきや、
赤ワイン🍷、旅のたのしみなども交えながら、
心地よく生きるヒントを、ゆるやかに綴っていきます🌿
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