BTS会食2026③『ARIRANG』制作秘話|「心残りはある。でもベストを尽くした」7人が語るアルバムの現在地

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BTS会食2026③『ARIRANG』制作秘話|「心残りはある。でもベストを尽くした」7人が語るアルバムの現在地

兵役後、初めて7人で作ったアルバム『ARIRANG』。

会食で彼らは、完成した作品をただ「成功だった」と
振り返ったわけではありませんでした。

心残り。
限られた時間。
それでも尽くしたベスト。

そして話は『SWIM』へ、フルアルバムという形へ、
さらに「次のアルバム」へと広がっていきます。

『ARIRANG』を作り終えた今、7人はこのアルバムをどう見ているのか。

彼らの言葉から、BTSの音楽の「現在地」を考えてみたいと思います。

「心残りはある。でもベストは尽くした」

『ARIRANG』について、RMはこんな言葉を口にしました。

「心残りはあるけど、ベストは尽くしたよ」

Vは、

「今回のカムバック、すごくかっこよかったと思います」

JUNG KOOKも、

「当時の僕たちなりに頑張ってベストを尽くした。本当に頑張ったし」

そしてJ-HOPEは、

「できる範囲でベストを尽くしたよ。限られた時間の中で」

「僕はアルバムが気に入ってるよ」

と話しています。

この会話が印象的なのは、7人が『ARIRANG』を
「完璧だった」と語っていないことです。

心残りはある。
もっとできたこともあったのかもしれない。

でも同時に、あの時の自分たちは、
限られた時間の中でできることをやった。

完璧だったとは言わない。でも、当時の自分たちを否定もしない。

『ARIRANG』は、そんな場所にあるアルバムなのだと思います。

14曲すべてに力を入れたからこそ、埋もれる曲が惜しい

ここから話は、フルアルバムという形そのものにも広がっていきます。

SUGAが話していたのは、14曲という曲数についてでした。

「14曲もあるから」

「全部力を入れて作ったのに全部は歌えない」

「埋もれて聴かれない曲が出るのが残念」

これは単純に、「フルアルバムは曲数が多いから嫌だ」という話ではないように感じます。

むしろ逆なのではないでしょうか。

14曲すべてに力を入れて作った。

だからこそ、一曲一曲をちゃんと届けたい。

ライブで歌われる曲、映像が作られる曲、大きく取り上げられる曲がある一方で、
どうしてもその陰に隠れてしまう曲も出てくる。

一曲一曲を作り込んだからこそ、一曲一曲を聴いてほしい。

SUGAの言葉からは、そんな作り手としての感覚が見える気がします。

RMが語った「SWIMはロマンのある曲」

そして話題は、『ARIRANG』に収録された「SWIM」へ。

RMはこの曲を、

「SWIMはロマンのある曲」

と表現しました。

さらに、

「曲のメッセージとか僕たちの目指すところとか、その意味がBTSらしい」

「この時代には意味があると思う。何かを守り抜こうとする」

と語っています。

「何かを守り抜こうとする」

それは、変わらないということではなく、変化し続ける中でも、
自分たちが大切にしたいものを手放さないということなのかもしれません。

ソロ活動を経験し、それぞれが一人でも立てるようになった7人が、
もう一度BTSとして作った『ARIRANG』。

その中でRMが「BTSらしい」と感じたのが「SWIM」だったことにも、
今の7人が音楽を作る意味が表れているように思います。

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「BTSらしくない」と「BTSらしい」

面白いのは、「SWIM」に対するメンバーの第一印象が同じではなかったことです。

J-HOPEは、

「最初はBTSらしくないと思ったけど、BTSらしいよね」

と話します。

一方、JIMINは、

「僕は逆にBTSらしいと思った」

と答えました。

同じBTSのメンバーであっても、「BTSらしさ」の感じ方は同じではない。

そしてJIMINは、RMが書いた歌詞について、

「RMさんが書いた歌詞を見てすごく納得して、この曲を出すことに心から同意した」

と話しています。

完成したBTSの音楽を聴いていると、
最初から7人が同じ方向を向いて作っているように感じることがあります。

でも実際には、それぞれに第一印象があり、考え方があり、
そこから作品について話し、理解し、納得していく過程がある。

「7人で作る」ということは、最初から7人が同じ考えでいることではない。

違う感覚を持った7人が、ひとつの作品に向かっていく。

その過程もまた、BTSの音楽なのだと思います。

「説明が足りなかった」——作品は誰のものなのか

さらに興味深かったのが、「SWIM」をどう届けるかについての会話でした。

JIMINは、

「説明する過程が足りなかった気がする」

と振り返ります。

Vも、

「僕たちが直接『これはこういう曲です』って説明する機会がなかった」

と話しました。

一方、SUGAは少し違う角度から作品を見ています。

「曲は曲として解釈されるべきで、聴く人が判断することだから」

この違いが、とても面白い。

JIMINやVには、作り手として「自分たちがこの曲をどう理解しているのか」を、
もう少しリスナーに伝えたかったという思いがある。

一方でSUGAは、世に出た作品がどう受け取られるかは、
聴く人に委ねるものだと考えている。

どちらが正しいということではないと思います。

同じ作品を作る7人の中にも、作品との距離の取り方には違いがある。

そして、その違いを持ったまま一緒に音楽を作っていること自体が、
BTSというグループの面白さなのかもしれません。

RM「SWIMに十分な重みを持たせるのが難しかった」

RMが最初に話していた「心残り」は、「SWIM」の話の中でより具体的になっていきます。

「カムバックでやることが多すぎたから、SWIMに十分な重みを持たせるのが難しかった」

アルバムを完成させるだけではなく、
カムバックには数えきれないほどの活動が伴います。

限られた時間の中で14曲を届けながら、
その一曲一曲に十分な場所を与えることは簡単ではなかった。

私自身、最初に「SWIM」のMVを見た時には、
この曲をどう受け取ればいいのか少し戸惑いました。

その理由の一端が、この会話で見えた気がしました。

彼ら自身が「もっと伝えられたかもしれない」と感じていた曲だった。

だからこそ今、こうして7人自身の言葉を聞いたあとに改めて「SWIM」を聴くと、最初とはまた違った景色が見えてくるように思います。

次は「もう少し力を抜いても」

『ARIRANG』の心残りについて話していたはずの7人。

ところが会話は、自然と「次のアルバム」の話へ向かっていきます。

Vは、

「次のアルバムは今回の経験もあるから、もう少し細かく作るんじゃないかな?」

と話します。

するとSUGAは、

「それもそうだけど、もう少しシンプルでもいいよ。もう少し力を抜いても」

と返しました。

この「もう少し力を抜いても」という言葉が、とてもSUGAらしい。

できなかったことを次は全部やろうとするのではなく、
経験したからこそ、何を残して何を削るのかを考える。

より多くではなく、よりシンプルに。

それもまた、今のSUGAが考える次のBTSの音楽なのかもしれません。

そして話は、ニューヨーク、ロサンゼルス、パリなど、
さまざまな場所でセッションをするアイデアへ。

SUGAは、

「僕はもう押さえてある」

J-HOPEまで、

「僕も一つ押さえてあるよ」

と続きます。

まだ『ARIRANG』のワールドツアー中なのに、もう次の音楽の話をしている。

こういうところも、なんだかBTSらしいなと思います。

V「まず口に出す」

そして最後に、Vがこんな話をしていました。

「一人で頭の中で考えて行動に移そうか悩むより、とりあえず口に出す」

この言葉は、次のBTSの音楽がどう始まっていくのかを
表しているようにも聞こえました。

誰かが言う。

誰かが動く。

誰かが面白がる。

そして、また7人で何かを作り始める。

完璧な計画ができてから始めるのではなく、まず誰かが口に出す。

そこから、次のBTSの音楽が始まっていくのかもしれません。

7人が『ARIRANG』や次の音楽について語る実際の会話はこちら👇

まとめ|ARIRANGの「心残り」は、もう次につながっている

『ARIRANG』を「完璧だった」とは語らなかった7人。

心残りもある。
もっとできたこともある。

それでも、限られた時間の中で自分たちなりのベストを尽くしたことは、
彼ら自身が認めています。

そして心残りについて話していたはずの会話は、
いつの間にか「次のアルバムをどう作るか」という話へ変わっていました。

完成したものを否定するのでもなく、そこに留まり続けるのでもない。

完成したものを抱えたまま、もう次の音楽へ。

それも今のBTSなのだと思います。

『ARIRANG』の楽曲や、7人がこのアルバムで描いたものについては、
こちらのまとめページから読むことができます。

▶ BTS『ARIRANG』楽曲考察シリーズまとめ|楽曲ごとに読み解く7人の想い

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BTS『ARIRANG』制作秘話|「心残りはある。でもベストを尽くした」7人が語ったアルバムの現在地
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